
ビニール製シザーケースってダサいのかな?

透明シザーケースが女子ウケしないって本当?
シザーケースをこれから購入しようと考えている方の中に、このようなお悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか。素材によって、特徴やメリット・デメリットは大きく異なります。
本記事では現役美容師のサキが、「ビニール製シザーケースはダサいのか」について、メリット・デメリットも含めて解説していきます。
この記事を読めば、透明シザーケースについて詳しく理解ができ、どの素材のシザーケースを購入すると良いのかが判断できるようになりますよ。
目次
透明シザーケースはなぜ女子ウケしないのか?
透明シザーケースは女子ウケしない場合があります。一見オシャレに見えますが、革製品に比べて安っぽく見えるからです。また、中に入ってしまった細かい髪の毛が外から丸わかりになるので、清潔感がなく見えるという弱点もあります。
よって、透明シザーケースを付けているメンズ美容師は女子から人気を集めにくいのです。シザーケースは仕事中ずっと付けているアイテムなので、せっかくなら女子ウケするモノを身に着けてみてはいかがでしょうか。
透明シザーケースのメリット
透明シザーケースは正直女子ウケしませんが、もちろんメリットもあります。
- 価格が安い
- 丸洗いできる
- 重量が軽い
1点ずつ詳しく説明していきます。
価格が安い
シザーケースは、素材によって価格が大きく異なります。本革の場合は、完成までに”なめし”という工程があり、所要時間や手間がかかるのでその分価格も高めに設定されています。一方、透明シザーケースは加工の手間も少なく、素材のポリ塩化ビニルが他の材質に比べると安いのでお手頃価格で購入可能です。
スタイリストデビューのタイミングで新しいシザーケースに買い替える可能性がある方や、色んな素材のモノを使ってみたい方には、透明シザーケースもおすすめだと言えます。
丸洗いできる
カットをすると細かい髪の毛がシザーケースの中に入り込みますが、透明シザーケースは水に触れてもシミにならないので、気兼ねなく水洗い・水拭きができます。
常に清潔な状態を保っていられる点は、透明シザーケースの良さですね。
重量が軽い

美容師にとってシザーケースとは、仕事に無くてはならないアイテムです。サロンワーク中は肌身離さず身に付けているので、シザーケース本体の重量は身体へのダメージを左右するとても重要なポイントになります。
透明シザーケースは、素材がポリ塩化ビニルなので非常に重量が軽く、1日下げていても腰や肩への負担が少ないのが大きなメリットです。
透明シザーケースのデメリット
透明シザーケースのデメリットは、主に5つあります。
- 耐久性が低い
- 中身がすべて見えてしまう
- ビニール製は熱に弱い
- トレンド物は数年で飽きる
- 経年変化が味わえない
では、1つ1つ見ていきましょう。
耐久性が低い
透明シザーケースは耐久性が低いというデメリットがあります。素材のポリ塩化ビニルは、熱や紫外線などに弱いので本革に比べて劣化が早いのです。
アシスタント時代からスタイリストデビューまで、長く同じシザーケースを愛用したい方には向いていません。
中身がすべて見えてしまう

透明シザーケースは本体がクリアなので、底に溜まっている細かい髪の毛が見えてしまうデメリットがあります。シザーケースは、お客様の視界にも入るアイテムなので、綺麗な状態でなければ不快に思われる可能性もあるのです。
カットをするごとに底に細かい毛くずが溜まっていくので、定期的に丸洗いをしてお手入れを行わなくてはなりません。
ビニール製は熱に弱い

ポリ塩化ビニルの性質上、透明シザーケースは高い温度の熱を与え続けると軟化してしまいます。ヘアアイロンやドライヤーに一定時間以上触れると変形する可能性があるのです。
ワゴンの上にシザーケースと温度が高いモノを一緒に置く場合は注意してください。
トレンド物は数年で飽きる
透明シザーケースが美容師の中で話題になったのは数年前なので、まだ認知度が低く聞き慣れない方も多いと思います。シザーケースといえば革や合皮を使用したモノが主流でしたが、若者を中心に透明シザーケースを持っている人も多くなっている印象です。
しかし、美容師歴を重ねても同じモノを長く愛用していくならば、シンプルで飽きのこないデザイン・素材を使用したシザーケースを選択しましょう。
なぜならば、誰しもトレンド物は数年で飽きてしまう傾向にあるからです。周りの人が同じトレンド物を持っているのを、目にする機会が増えてくると無意識のうちに飽きてしまうのです。
経年変化が味わえない

素材が本革の場合は、使えば使うほどに自分だけの風合いが出てきます。使う人の環境・使い方によって、同じ革製品でも異なる色に変化していくのです。そのため、日々変わっていくシザーケースの色や質感・手触りの変化が楽しく、愛着もたっぷり湧きます。
一方、透明シザーケースは素材がポリ塩化ビニルなので経年変化の魅力を味わえず、革製品のように“育てる楽しみ”を味わえないというデメリットがあります。
シザーケースはビニール製以外がおすすめ!人気の本革シザーケース3選
美容師を長く続けていくつもりであれば、長く使い続けられる本革のシザーケースを購入するのがおすすめです。
では、人気の本革シザーケースを3選紹介していきます。
1. aruci -『ANTIQUE beans』
- 本体のフォルムがころんっとしていて可愛い
- 流行りのくすみカラーが揃っている
- 収納スペースが広い
aruciの中でも男女問わず人気がある「beans」は、私も実際に欲しいなと思うシザーケースです。フォルムが豆のような形をしていて、オシャレな美容師にぴったりなデザインになっています。
ボディに使われているアンティークレザーは、1枚1枚職人の手によって丁寧に仕上げられていて、裏面と表面のコントラストも魅力的です。使えば使うほどのに柔らかくなり、自分だけの味がでてくるのでとても愛着が湧きますよ。

引用元:https://aruci.jp/collections/order_1
価格 | 24.800円~(カスタム後のトータル料金) |
素材 | アンティークレザー |
カラー展開 | wine red/black green/white gray/smoky pink |
お手入れ方法 | 底が開いて中の掃除ができる |
2.aruci-『triangle』

- 単独ポケットがついていて便利
- 全てのパーツが取り外し可能でお手入れしやすい
- フラップ付きなので持ち運びの際に安心
“triangle”は、aruciのスリムシザーシリーズの中で唯一単独ポケットが備わっています。メインで使用するコームを収納できるので、取り出しやすく便利です。
素材に使用されている”モストロレザー”は、イタリア語で”モンスター”という意味がある”モストロ”が由来です。モンスター級に激しく表情を変えて経年変化をするので、毎日使い続けるのが楽しくなりそうですね。
価格 | 19.800円 |
素材 | モストロレザー |
カラー展開 | camel/green/red/light gray/navy |
お手入れ方法 | 全てのパーツがバラバラになり掃除ができる |
3.sacra-『SA-20』
- ブラシホルダーが付いている
- 軽量でありながら安定感がある
- 付属のベルトは2wayタイプ
sacraのSA-20は、シザーを4丁収納が可能で、そのうちの1丁分のポケットは取り外せるのでシザー数に応じて使い分けられます。
サイドに付いているブラシホルダーは、手袋やタイマーを掛けることも可能で使い方は自由です。カラーも10色展開なので、気に入ったカラーが見つかるはずですよ。
価格 | 19,800円 |
素材 | 牛革 |
カラー展開 | ホワイト/ナチュラル/ブラウン/ダークブラウン/ブラック/ピンク/レッド/グリーン/ブルー/オレンジ |
お手入れ方法 | 底を開閉して掃除ができる |
まとめ
本記事では、「ビニール製シザーケースは正直ダサいのか」について、メリット・デメリットも含めて解説しました。良いものをなるべく長く使いたい方にとって、シザーケース選びはとても慎重になってしまいますよね。
素材によって価格やメリット・デメリットが大きく異なるので迷ってしまうと思いますが、毎日共に過ごす相棒となるアイテムなので、最終的にはご自身が気に入ったシザーケースを選択することが大切ですよ。