そろそろオーダーメイドのシザーケースが欲しいな
このように考えてる方に、現役美容師のサキが自身の経験も含めながら、オーダーメイドシザーケースの失敗しない買い方を解説していきます。
オーダーメイドシザーケースの購入を考えているタイミングは人それぞれですが、アシスタント時代は学生の頃に使っていたシザーケースをそのまま使い、スタイリストデビューのタイミングなど何かの節目に購入を考えている方が多いのではないでしょうか?
私もスタイリストデビューのタイミングで購入しました。
オーダーメイドシザーケースと聞くと高いイメージがあると思いますが、セミオーダーメイドですと2万円代で購入できるので初めての方にもおすすめできます。
色んな想いと一緒に使い始める特別なシザーケース、これからの毎日のパートナーとなるので長く大切に使っていきたいですよね。記事のおわりには、オーダーメイドシザーケースを依頼できるおすすめショップもあわせて掲載しているので、最後までご覧下さい。
目次
オーダーメイドシザーケースの特徴
オーダーメイドシザーケースの1番の特徴は、こだわりを詰め込んだデザインと自分に合ったハサミの収納本数を選べることではないでしょうか。既製品のシザーケースにもさまざまな種類がありますが、一人一人使用するハサミの本数、その他の小物の数は違うのでなかなか自分にピッタリなシザーケースを見つけるのは難しいです。
オーダーメイドで自分にぴったりな仕様にするには、普段使っているハサミやその他の小物の数をきちんと把握しておく必要があります。
美容師の場合は、ブローの際に使用する大きめのブラシやカルテを記入する際に使うボールペンをシザーケースの中に収納したい方もいると思います。その場合も、オーダーメイドでは自分仕様のシザーケースが作れるので収納したい物を収納したい場所に入れることが可能です。
ベルトの種類
シザーケースには、腰から下げるウエストベルトタイプと肩から下げるショルダーベルトタイプの2種類あります。
ウエストベルトタイプ
腰の位置で安定しているので、立っていても座っていても中身が取りやすいのがメリットです。
一方、ワンピースや滑りやすい素材の服装の際にはベルトをしっかりと取り付けにくいところが注意点です。また、収納する物が多いと腰に負担がかかります。
ショルダーベルトタイプ
どのような服装でも問題なく装着できるのがメリットです。一方、サロンワークをしていると手を動かすことが多いので肩からズレ落ちてくるところが注意点です。また、シザーケースが重たいと一日中肩から下げているので肩こりが気になる場合もあります。
製品によっては、どちらのタイプにも出来る2wayタイプもあり、気分によって変える事が可能です。まだ肩掛けか腰掛けか定まってない方は2wayタイプをおすすめします。購入する際には、長さが調整出来るベルトなのか、チェックしておきましょう。
オーダーメイドの良さ
美容師は常にお客様を相手にお仕事をしているので、自身の服装や髪型にも気を遣い、流行に敏感で個性的なお洒落な人が多いです。そのため、毎日身に付けているシザーケースも見た目が可愛い物を持ちたいと思う人も多いと思います。
トリマーやフローリストの方も、毎日使うシザーケース、自分だけのこだわりが詰まった一品に憧れますよね。
オーダーメイドシザーケースは、自身の好きな色・素材・収納数を選べる点が、オーダーメイドならではの良さと言えます。選べるカラーのバリエーションもたくさんあるので、このあと紹介するaruciというショップだと、ボディ・ポケットなどの組み合わせパターンが160000以上あり、web上で組み合わせを選ぶだけでも完成をイメージして楽しくなります!
初めての方はすでに出来ているベースに金具やパーツを選ぶ「セミ・オーダーメイド」がおすすめです。全てのパーツを自分で決めたい方には「フル・オーダーメイド」を選びましょう。ショップによって依頼方法が異なるのでチェックしておきましょう。
気になるお値段ですが、フルオーダーだと10万程度、セミオーダーメイドなら2万円代で購入できます。
こだわりを目一杯取り入れたシザーケースを身に付けてのサロンワークは、気分も上がり仕事の質も高まること間違いなしです。
オーダーメイドする上での注意点
オーダーメイドシザーケースには、多くの良い点がある事を解説してきましたが、その反面で注意点もあります。
フルオーダーメイドの場合、注文をしてから職人さんが一点一点丁寧に製作に取り掛かるので自分の手元に来るまでに数ヶ月、長いと半年・1年かかるケースもあります。そのため、すぐに手元に欲しい方にはおすすめできません。余裕を持ってオーダーすることが重要になります。
セミオーダーメイドの場合ですと1〜2ヶ月と比較的早く手元に届きます。
フルオーダーメイドは既製品と比べて高価なので、事前に予算をお店に伝えておくと安心です。その点セミオーダーメイドのシザーケースだとフルオーダーよりも低価格の2万円代から購入できるので、初めての方はセミオーダーメイドがおすすめです。
素材別のお手入れ方法
毎日のお仕事で使うシザーケースには、知らない間にたくさんの汚れが付いています。美容師だと髪の毛、トリマーだと動物の毛、フローリストだと葉っぱなどが溜まりやすく、底に溜まったまま放っておくと雑菌の寝床になってしまいます。ケースの底のボタンが開閉出来るタイプだと簡単に掃除がしやすいので、購入の際にチェックしておく事をおすすめします。
素材の種類によって、お手入れのしやすさは異なってきます。
クリアタイプ
素材がポリ塩化ビニールなのでシザーケース本体を水洗い・水拭きが可能で常に清潔な状態を保つ事ができます。
合皮
比較的、お手入れが簡単に出来る点が人工素材のメリットです。汚れがついてしまったら、固く絞った濡れ布で拭き取り、乾いた布でしっかりと水分を拭き取りましょう。水分を残すとひび割れやベタつきなどの原因となります。
本革
合皮と比べると汚れが取れにくいデメリットがありますが、経年変化としてやがて良い味になります。
普段のお手入れは2週間に1回ほどのペースで、シザーケース全体をブラシでブラッシングした後に防水スプレーをするだけで大丈夫です。数ヶ月に1度、革の表面が乾いてきたと感じたら、クリームを塗ってあげるのがいいでしょう。
せっかく手に入れた自分のこだわりがたくさん詰まったオーダーメイドのシザーケース、お手入れを入念に行う事で寿命が伸びるので定期的に行いましょう。
素材の種類
オーダーメイドの素材は主に本革・合皮ですが、最近ではクリアタイプの中身が見えるシザーケースも人気があります。オーダーメイドする際には、素材選びもデザイン選びと同じくらいに大切です。
合皮
水仕事の職業の場合、シャンプーの泡やカラー剤などあらゆる汚れは避けられません。しかし、合皮であれば水をはじいて汚れも付着しにくいので安心です。本革よりも安価で手に入るのも合皮の大きなメリットと言えるでしょう。一方で、熱に弱く縫い目が切れやすいと言った注意点もあります。
本革
頻繁に買い換えるのではなく、良い物を長く大切に使いたい方には本革がおすすめです。耐久性があり、使えば使うほど自分だけの風合いが出てくるので愛着が湧いてきます。経年変化を楽しみながら育てていきましょう。
一方、耐水性が低いので防水加工がされてある製品なのか確認しておきましょう。また、合皮よりも高価なので、自身の予算と相談をしながら購入しましょう。
オーダーメイドが出来るおすすめなお店4選!
「どこのお店でオーダーしたらいいのか分からない」このようなお悩みをお持ちの美容師やフローリスト、トリマーの方は必見です。
筆者おすすめの、シザーケースをオーダーメイド出来るお店を厳選して4選紹介します。
1位 aruci – セミオーダーメイドシザーケースならaruci一択!
aruciは、大阪の工房でシザーケースを一つ一つ手作業で作っているシザーケース専門店です。
もともと、オーダーカスタムのシザーケース専門店というものが少ないのですが、私の知る限りネット上でここまで細かくカスタマイズできるお店はaruciだけです。
自分好みのカスタムオーダーが出来るのが、一番の特徴です。ボディ・ポケット・ベルト・ショルダーをお好きな組み合わせで選ぶことが可能で、その組み合わせ方は1600000通り以上です。人と被らないシザーケースをお探しの方、必見です。
男女問わず人気の形はbeans。豆型フォルムでころんっと可愛らしい形です。カラーの種類も多くあり、流行りのくすみカラーのご用意もあるのでお洒落な方におすすめです。
特にaruciは、代表の方が海外で素材を勉強していたこともあり、オリジナルの「ワジヌメ」革まで開発するほど品質の高い素材を使っているので丈夫で長く使えるのが特徴です。
名前の刻印サービスがあるので自分の名前が入ったシザーケースでさらに特別感を味わえます。また、梱包の箱もしっかりしているのでプレゼントにもおすすめです。
2位 arinohane – オリジナリティを求めるならアリノハネ
靴職人としての修業を積み技術を磨いた後、独立して開いた革製品のお店です。工房は北海道にあるので、オーダーは主にオンラインでの注文になります。シザーケース以外にも、バッグやリュック・財布をはじめ様々な革製品が揃っています。
ハンドメイドならではの個々に違った革の風合いや、熟練された技術で作られた個性的なシザーケースが特徴です。また、ブラウンやキャメルなど落ち着いた色味の製品を豊富に取り揃えています。
防水加工を施したヌメ革を使用したものや、がま口タイプのシザーケースもあり、人と被らないオリジナリティを求める人におすすめです。
オンラインストアに載っていない製品のオーダーメイドが可能で、自分の理想のイメージを伝えて制作をお願いすることもできます。
3位 dete – 様々な革製品をつくる職人のシザーケース
職人がひとつひとつ丁寧に手作りしている革製品のお店です。主な製品はシザーケースとブックカバーで、その他にもポーチやペンケース・キーケースなどの革小物を取り扱っています。
シザーケースは定番のS02シリーズのほか、シンプルさとダッカーベルトの便利さを両立させたS02bシリーズが人気です。要望に合わせてお好みでアレンジするカスタムオーダーもできます。
腰痛持ちでシザーケースを付けられない人向けに、ロールシザーケースも制作されています。
常に使う側の目線に立ってものづくりをしているdete。発色が良く馴染みやすいイタリアンレザーで作るシザーケースは、おしゃれと実用性を叶えています。
職人は美容師経験があるので、デザインに関するアドバイスはもちろん、実際の使用感や耐久性などの相談もしやすいでしょう。
4位 BLINK LEATHER WORKS – 美容師経験のある職人が作るフルオーダーメイド
BLINK LEATHER WORKSは、もともと美容師だった2人が美容師の為のシザーケースを製作している革工房です。
美容師だった経験を活かして、使う側が使いやすいシザーケースかどうか、オーナー自ら実際に使ってみて使用感を確認しています。使う側の目線で製作されているので、相談しながら安心してオーダー出来ますね。
BLINK LEATHER WORKSのシザーケースは、必要最低限の機能が備わっている2丁用からたっぷり収納が出来る5丁用まで幅広くご用意があります。自分の収納量に合わせたシザーケースを選ぶ事が大切です。
カラーは11種類の中から選択します。無料のオプションとして、名前をローマ字で刻印出来るので世界に一つだけのオリジナルシザーケースの完成です。
おわりに
オーダーメイドシザーケースの失敗しない買い方を、オーダーメイドの良さや注意点・特徴などを含めて解説しました。
お気に入りのシザーケースを使い込むほど、自分の身体に馴染んでいくのでより愛着が湧いてきます。本記事内のおすすめショップを参考に、自分に合ったシザーケースを見つけてみてはいかがでしょうか。